カニの絵の話
小学生の頃の話です。
国語の授業でした。
教科書を読み好きなシーンの絵を描く課題がありました。
カニの兄弟が出てくるお話でした。
絵を描くのは得意でしたので張り切って描きました。
お兄ちゃんは体を大きく。弟は少し小さく描きました。
先生が黒板の前に立ち、みんなの絵を1枚1枚解説します。
私の絵の番です。
「こんなのカニじゃないですね」
もう、目の前が真っ白になって、休み時間にこっそり泣いたのを覚えてる。
泣きながら、グシャグシャに丸めて、教室のゴミ箱に捨てた。
大人になった今なら「うるせー、放っておけ!」と返せるのに、小学生の私にはすごくショックが大きかったんです。
進学し、いつの間にか絵は描かなくなりました。
大人になり、パソコンとペンタブで絵を描くようになりました。
仕事はデザイン関係なので、たまにちょっとした絵を描きお給料を貰います。
先日、知り合い繋がりで声をかけて頂き、イラストレーターとしてのお仕事も決まりそうです。
そんなタイミングでカニの絵のエピソードを思い出しました。
絵を描くことがトラウマになりそうな一件でしたが、克服するどころか仕事になるなんて、本当に人生ってわからないですよね。